記憶に残る仕事

お世話になっていた判子屋さんが、数年前にお店を畳まれていたことを知りました。お一人でされていた小さな古いお店で、戸口から一歩二歩分がお店の全部。南向きの静かな店内にある使い込まれた作業台は、真摯に長い年月日々向き合われて来られた姿の伝わるものでした。積み重ねられた時を感じるその場所に感動し、ひととき立ち尽くしたのを覚えています。閉店は本当に残念でしたが、心に残るその風景をつくられた店主のお人柄とお仕事に今日あらためて尊敬の念を深めました。いつかまたお話し出来る機会に恵まれますように。